身体を動かす今の「据え置き型ゲーム機」はむしろお年寄りにアピールすべきでは?

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[初めての体験に大興奮 七飯町で高齢者ゲーム大会]

※動画はイメージです(写真をそのまま流用するわけにはいかないので......)


閉じこもりがちなお年寄りに、テレビゲームで交流の場を持ってもらおう。しかも別会場と映像で結んで多元中継できたらおもしろい。そんな発想で企画された高齢者ゲーム大会が、道南の七飯町(ななえちょう)で開かれた。北海道では初めて、恐らく全国でも例を見ないユニークな試みは、参加したお年寄りの興奮と笑顔に包まれて幕を閉じた。帰り際には、またぜひ参加したい、という声が飛び交った。

さすがお年寄りは朝が強い。5月15日、午前8時すぎにメーン会場となる七飯町文化センター内スターホールの扉が開くと、元気いっぱいの高齢者が次々と姿を現した。大会で競う任天堂のゲーム機「Wii」は初体験という人ばかり。用意されたゼッケンを背中に貼ってもらいながら、「私にもできるんかねえ」と不安を口にする。

この「七飯町元気まちづくり 高齢者ゲーム大会」は、高齢化が進む中、お年寄りに元気になってもらうことで、地域全体が元気になればと、町などが中心になって企画された。特に雪に覆われる冬場は、お年寄りはなかなか外出する機会がない。東日本大震災の影響などで5月の開催となったが、町としては「これがうまくいけば、冬場の催し物にできたら」と期待を寄せる。


高齢者の体力維持やリハビリのツールとしてゲームを使うという話はかなり前からあって、アーケードゲーム機に手を加えたものが色々と出ている。【リハビリ向けのゲーム導入を行う福祉施設増加中】とか【「おじいちゃん・おばあちゃんにもゲームを」ゲームがお年寄りの脳機能を改善させる可能性】という話もあるし、Wiiでは【Wiiは「家族で遊ぶハード」ではあるが......DSとの年齢階層の違い】というデータを基に、よりいっそう「家庭全体に浸透させるハードを目指した施策」を色々と手掛けているのは結構知られた話。

今件はシンプルなゲームであること、そして何よりも通信環境を使って遠くの人との対戦ができたというのがポイント。「ゲームだから」と敬遠するのではなく、「ゲームとも呼ばれている、デジタル系のツール」としてゲーム機を扱うという柔軟性が欲しいよね。

最近ではXbox360の「キネクト」もかなり知られてくるようになったし、あとはAR技術を流用すれば、大人も子供もお年寄りも、みんなが楽しめる仕組みが提供できるんじゃないかなぁ、と思ったり。

ちなみに動画は海外で、お年寄りがWiiのマイケルジャクソンなゲームでハッスルしているようす。これはこれで良い事例ではあるなぁ、と。

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このページは、不破雷蔵が2011年5月22日 17:17に書いた記事です。

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