【中部電力、夏期の節電協力を要請 ~6月下旬から電力の需給状況をWebで公開】
【浜岡原子力発電所の運転停止に伴う今夏の需給対策の状況について(2011年5月23日現在)】
中部電力は23日、夏期の電力需要が依然として余裕のない状態であることを明らかにし、平日昼間の節電を強く呼びかけた。
中部電力は、首相の要請により浜岡原子力発電所を停止しており、夏期の電力供給量は逼迫している。今回、武豊火力発電所2号機の再稼働や、火力発電所の定期点検時期の変更などで、最大73万kWの供給力を積み上げた。
しかし、夏期の最大需要予想である2,637万kWに対し、供給力は2,763万kWと余裕がない状態だ。供給力の予備率は安定供給の目安とされる8~10%に満たない4.8%に留まっている。
また、電力の需給状況については、6月下旬からホームページ上で公開する予定。すでに、東京電力がホームページ上での公開を行なっており、Twitterやニュースサイトなどで、広く情報が行き渡る体制ができている。
というわけで浜岡原発周りの「ピコーン」な方による決定(「要請」だから決定責任はないとは言わせませんよ、ええ)で、中部電力も電力供給不足問題が現実のものとなったわけで。【電力供給の仕組みを図にしてみる】などでも触れている「安定したインフラ提供のためには欠かせない予備力5~10%」について今リリースでは「安定供給の目安である供給予備率8~10%」と、ちゃんと明記されてるね。
突然の決定だったものだから火力発電用のLNGが買い付けできないとか、色々とまだドタバタしてるけど、まぁこれも半ば以上「政治主導」の賜物ということで、今は手持ちの手立てて乗り切るしかない、と。6月下旬からウェブサイトで需給状況の提供開始とあるけど、東電のを参考にしてでもいいので、もっと前倒しでやってほしい気がする。二次・三次のサービス展開のことを考えると、ね。
東北・東京と共に中部電力も日々最大電力動向のモニタ対象になっているので、来月から月頭に追跡分析をする予定ではあるけど......正直、現状では、中電が一番厳しいかもしれない。「これまで」を見た限り、だけどね。
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