【東日本大震災について~東北地方太平洋沖地震の被害と対応~】
農地関連の被害は第一報ということで以前【2.4万ヘクタール・宮城県では11.0%・9割超の町も...農水省、地震による津波の農地推定面積発表】でまとめたけど、今回発表されたデータはあまりにも膨大かつ被害の状況の酷さに、読んでてかなり辛くなって、本家での記事としての形成を断念。
ただ、覚え書きということで、こちらで書き記しておくことにした。金額だけでも、現時点で2兆円近く。養殖わかめの約8割・養殖かき約3割を東北3県で生産していることを考えるとかなり頭が痛くなる。農業・林業の被害も甚大だけど、特に漁業は目も当てられない状態で「壊滅的被害」という言葉があちこちに踊る。
軍の場合は3割損害を受けると実質全滅扱い(戦力扱いされなくなる)ってのがあるけど、そんなんじゃなくて、言葉通り壊滅。例えば宮城県の漁船の場合、登録漁船数1万3570隻のうち1万2011隻が被災している。福島県でも1068隻(保険加入隻数)に対し873隻が被災(非加入漁船もいるけどね)。
これだけの被害が生じているというのは、詳しい数字はともかく概要的には現地の様子を見れば一発で分かる。百歩譲ってGoogleMapで更新された現地の被災後のデータを見ても確認できる。でも今の「上の」方々は「分からない」「知らない」「はじめてのことなので」「政争で忙しい」「会議をたくさん作って『有識者』のプレートを胸に掲げている人に話し合ってもらえばOK」「専門家など信用できるか」ばかりで、ほとんど事態は進まない。揚げ句の果てに「前の人達が」「解釈の違いが」「マスコミが」「現場の人が」と責任をなすりつける。あらかじめ作ってあったルールや決まり、ガイドラインもほとんど無視。
現場関連の組織が一生懸命、自分達の出来る範囲で頑張って全力を尽くして、どうにか今の状況で済んでいるほど。
天災そのものは避けようがない。信心深いとか深くないとかそういうのは置いとくしても。でも、三か月も経過してこの体たらく(上の状況が、じゃないヨ。上のはあくまでも現状の被害だからね)。対応部分は間違いなく「人災」。何度も言うけど、繰り返して言うけど、「管民大人災」。
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