「日本国内の原発の再稼働の有無と2012年度までの電力需給に関する分析」補足

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[5]今回の震災で節電の一環として街灯やネオンが消え、駅等のエスカレーター、エレベーターの多くが止まった。電車を始めとする交通機関も間引き運転されて、電車の混雑度は大きく上昇した。この時体力のある人達は多少の不便で済んだが、高齢者や障害者といった人達が最も辛い立場に立たされた。

6]脚が悪い高齢者や車いすの人々はエスカレーターやエレベーターが止まったため階段を使わねばならず、街灯が消えて暗くなった夜の道では視力の弱い人は歩くのが難しくなった。電力が足りなくなって被った不便を最も大きく背負ったのは、こういった「本来手をさしのべられるべき人達」

[7]この状況を理解した上でも「電力が足りなければガマンすればいい」と言えるのか?そのガマンは主張している人達よりも、弱い人達がより多く強いられることになるのに?だから、脱原発の対案は賛成派のためではなく「本来社会が守るべき人達のため」に提示を求められている。

[9]燃料調達費が年間約3兆5千億円増となっているが、輸入燃料の備蓄設備が足りないので増設が必要だし、予備燃料備蓄も法で定められてる。日本が燃料を追加調達する場合の資源価格上昇も織り込まれていない。実際にウチで試算した数字では7兆円前後は必要になる。当然値上げ幅は倍以上になる。

[10]そして値上げの影響を最も受けるのは産業界で、ただでさえ円高で苦しんでいる産業界がこの影響で国内での生産を縮小する動きが出るのは想像に難くない。そうなると、派遣等の雇用状況が不安定な人達始め、多くの人が職を失って経済的弱者となる...しかし、弱者を救う余力が社会にない。


昨日の【日本エネルギー経済研究所の「日本国内の原発の再稼働の有無と2012年度までの電力需給に関する分析」覚え書き】絡みで、同じ資料を専門家が分析していて、非常に的を射た内容だったので、一部抽出の上紹介。もう一つのリンクは、それを補完する、まったく別の人の話(特に後半部分に注目)。

試算の3.5兆円/年ってのが、これでも実はアマアマで、備蓄周りのことは盲点だった。これも「逐次買おうとすれば無尽蔵に買えるはず」という甘い考えによるものだったナ。反省。

それと【池袋の節電対策進行中】あたりでも思っていたこと、そして

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このページは、不破雷蔵が2011年6月15日 12:26に書いた記事です。

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