ネットと雑誌の連携は「すべきだ」って話が多いけど、具体的にどうすりゃ効果的なのが出来るの? と試行錯誤している中で、結構特殊なパターンだけど参考になる事例。ベルギーの女性ファッション誌「Flair」ってところでの、Facebook内で稼働させるアプリを使ったプロモーション。
女性ってのは他人の目を気にすると共に、他人の服装も気にしちゃう。あの人が着ている服、いいよねぇ、ってやつ。でも勝手に写真を撮ったり、タグを貼りつけて覚え書きするわけにゃいかない。それをFacebook上で代わりにやっちぉうっていう話。
専用のアプリ「Flair Fashiontag」を起動したら、Facebook上で「この人の服、いいなぁ」ってのを選んで、アップしている写真の中からお気に入りのファッション部分をポイント指定し、何が気に入っているのかを選ぶ(タグ付けする)。このタグはFacebook内の専用のギャラリーで逐次蓄積表示され、さらにそれが人気投票にもなっている。で、毎週集計をして、人気の高い人のが紙媒体の「Flair」で紹介される次第。
現実世界じゃ他人にタグ付けできないので、Facebookという仮想空間上でそれをやっちゃうってわけだ。しかもFacebookは基本的に実名制だから、一人が複数のアカウントを使って投票操作ってのも無理(まぁ複数の人や、例えばあるネットアイドルのファンが手を組んで......ってのはありえるけど)。また、投票をされるためには、自分の写真をそれなりにファッショナブルなものにする必要があるし、色々な人とお友達になっていた方が有利になるわけだ。
切り口としては面白いやね。
コメントする