高層ビルなどの建造物では、「ふんばって揺れないように頑固に耐える」耐震よりも、「地震の力に沿ってある程度乗る形で動いて力をそらせ、建物そのものの破壊をまぬがれる」免震という考えが主流になりつつある。要は竹のようにしなやかな動きで破壊を免れようってやつだね(硬いままだとポキっと折れかねない)。その分地震の時には、上層部にいくほど大きく揺れることになる。長い定規を振ると、先のほど大きくぶれるのと同じ。
しかしビルの場合、定規と違って中に人が入っているから、さあ大変。上層階にいる人は、地上の揺れ以上に大きな揺れを感じることになる。今動画はビルの上層部の揺れが怖いほど、マンガ表現のように分かる、建築学の上でも非常に貴重なもの。一部は撮影者のいるビル自身の揺れも混じっているのだろうけど、無茶苦茶なほど揺れているのが分かる。
あと、せっかくだから、関連するものでもう一つ。こちらは長周期振動による高層ビル内部での「実験での」様子。実験のため固定していないものばかりなんだろうけど......
日頃の備え、重要だよね。
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