これも昨日、「太平洋戦争終了時の日本の分割統治プラン云々」という話で出てきた、松本零士先生の仮想戦記マンガ「ザ・コクピット」の収録話の一つ、「富嶽のいたところ」。反応兵器の開発がとん挫したのか、いくつかの戦略・戦況パラメータに変異があったかで戦争が1946年12月末まで続いた世界での、日本のお話。実際に日本の分割統治案はこんなんじゃなくて、本州をもう少し細かく区切るような感じだったと思うけど、そして国名がかなり無茶苦茶だけど(笑)、「可能性」として想定を頭の中で思い浮かべるのは興味深い話。
ちなみのこの世界、1990年後半くらいを設定しているようだけど、全日本を合わせて人口は3000万人程度。電力供給は100Wではなくて精々30Wくらい。100円ショップで買えるようなアナログ時計を「モノスゴイ高級時計」「科学的な時計」と表現するくらいの技術レベルでしかないし(恐らくは1950年~60年くらい)、町のあちこちには「海洋国際連合監視機構駐留軍」なる最新鋭の装備を施した軍が駐留していて(恐らくは半占領状態)、写真を撮っただけで無警告で一斉射撃を受ける。そんな時代。
昔読んだ時、かなりショックを受けたのを覚えている。
(C)Leiji Matsumoto 1998
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