↑ シンチレーションサーベイメータ(TCS166)
■測定原理について
○ TCS-166 では、モニタリングポストと同じく、γ線の空気吸収線量率(μGy/h)を測定。現在は、環境放射線モニタリング指針(原子力安全委員会)における緊急時モニタリングに基づき、測定結果を1グレイ=1シーベルトに換算して、外部被ばくの実効線量(シーベルト)としている。
○ 小型放射線測定器(DoseRAE2)は、吸収線量(Gy)に人への影響を加味した1cm線量当量率(μSv/h)で測定する。γ線による個人の外部被ばくを管理するための機器であり、安全側に評価するように調整されているので、実効線量より高めの数値を示す。
■結果(別紙2)
○ 小型放射線測定器(DoseRAE2)の測定結果は、TCS-166 の結果に対して、地上1mでは平均1.46倍、地上5cmでの測定では、平均1.38倍であった。
■測定データの考え方
○ 測定結果から1 年間の積算線量を推計する場合は、以下の式による
(測定結果 -自然放射線量)×(16/24×0.4+8/24×1)×24 時間×365日
※ 条件
・ 自然放射線量は全国平均で0.05マイクロシーベルト/時間
・ 屋外に8時間、木造家屋内に16時間いると仮定
・ 木造家屋内滞在(16時間)における低減効果(係数0.4)
○ 異なる機種による測定結果を比較するときは、機種の特性による違いにより、測定結果に違いが生じることを考慮する必要がある。
......ということで東京都の福祉保健局が先日(6月22日)に発表した参考資料。一部で「都が発表した測定値と、俺が図った値とでは随分と違う。本当は俺が図った値で正しいんじゃないか、俺の値は都のと比べて1.5倍とか2倍も大きいぞ。都の測定機器の図り方がおかしいか壊れてるからそれを見せろ」とかいう話が出て、それがネット上で色々と話題に登っていたので、それへの説明もあるんじゃないかな、と憶測。
そもそもこのレベルの放射線の場合、厳密な値を図るにはデカくて専門の機材を用いないと「ぶれ」を覚悟せなあかんってこともあるわけだし。
あと、「測定データの考え方」のところも実は大切。某党が先日発表した、東京都内のリスクマップ、よく見ると分かるんだけど「24時間365日外にそのままいた」と仮定した上での計算だからね。まあ、相対的なリスクを云々するには役に立つのだろうけど、そういうインチキと言われても仕方の無いものを作って、人心を惑わせるのはどうかなぁ、と思うヨ?
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