【[月刊少年ガンガン]被災者作家のネタパクって賞金160万+連載決定】
【「第18回スクウェア・エニックス マンガ大賞」特別大賞におけるお詫びとお知らせ】
編集部からのお詫びとお知らせ
日頃より格別のご愛顧を賜り、御礼申し上げます。
「第18回スクウェア・エニックス マンガ大賞」特別大賞を受賞しました、松浦大貴氏の応募作品「コンプライアンス-絶対法隷都市-」を現在発売中の月刊少年ガンガン8月号に掲載しましたところ、ハヤカワ文庫『マルドゥック・フラグメンツ』収録の「マルドゥック・スクランブル"104"」(冲方丁先生 著)の設定を流用しているとのご指摘を読者様からいただきました。
現在、調査を進めている段階ですが、作中いくつかの類似点があることが確認され、また松浦大貴氏もこれを認めております。編集部では、今回の事態を重く受け止め、松浦大貴氏が受賞した賞を取り消すことと致しました。このような事態を審査の中で未然に防ぐことができなかったことを、深くお詫び申し上げます。
今後は二度とこのようなことが起こらぬよう、新人作家の適切な育成・指導、ならびに再発の防止に努めていく所存です。冲方丁先生をはじめ、株式会社早川書房様、読者様、ほか関係者の皆様に、多大なるご迷惑をお掛けしましたことを深くお詫び申し上げます。
2011年7月14日
月刊少年ガンガン編集部
先日から話題になっていた、もろパクリな作品が賞を受賞して賞金もらって連載云々の件。「無かったことにするのでは」という話もあったけど、やっぱりそういうわけにもいかなかったようで、とりあえずはこんな顛末に(オマージュとか参考とかいうレベルの話でないことは、一つ目のリンクでの検証参照のこと)。
ただ、パクった側のツイッターのツイートやブログも分析されちゃってて、他のパクリ事例を詳細に知っていたり、自分で創生しているのなら出来るはずの部分で(逆にいえばパクっていると行き詰る部分で)頭を抱えていたり、パクった作品でまだ自分のに反映させていない部分で「実はこういう話があるんですヨ」的な自慢話をしていたり、どうも出来心で云々の域を超えている感はある。
編集部側にすべての作品を事前チェックして、投稿作品がパクりか否かをチェックするのは無理。できっこない。だからこそ、発覚したあとの対応が大切。そうでないと、本当のプロの作家さんたちから「俺達の作品を大切に扱ってくれる心構え持ってないのね」と思われてしまう。
「賞の取り消し」だけじゃいけないと思うな。また、今後この類のコンテストでは、「そーいうことしたら、損害賠償請求しちゃうよ」的な文言を明記しないといけないかもしれない。いわれなくても分かるはずなんだけど、分からない人が次から次へと出てくる以上は、ね。
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