織田信長をはじめとする戦国時代の織田閣僚の面々が現在の日本で政策に従事したら......という破天荒な設定の「内閣総理大臣 織田信長」。絵のタッチは正直好き嫌いが分かれるだろうけど、実は内容的には色々と考えさせられたり、道理の通っている話が載っている。
このエピソードもその一つで、総理の信長が自ら「各種時代劇、能狂言、大相撲専門の格式ある局」(実質、シニア層向け局かな)を創り、ドラマにも出演するという話。「自分がテレビに出たいから云々」と揶揄される場面もあったが、昨今のテレビ局の編成内容で寂しさを覚えていたシニア層には熱烈大歓迎を受けたというもの。
先日も番組構成絡みで色々とドタバタが伝えられたけど、「下手にドタバタするようなものを創るくらいなら、過去の良作品を再放送すればいいじゃん」という話から転じて「時代劇チャンネルなんてのはどうか」、そしてこの「MHKちょんまげ」に話がつながったという次第。
実際、【定年男性はテレビ漬け...男性シニア層のテレビ利用率をグラフ化してみる】や【テレビの視聴時間、若年層で減少中、でもその分高齢者が増えて...】など、多数のデータから、シニア層のテレビ漬けって状況は裏付けられているんだから、こういう局が創られてもおかしくないんだよねえ。CATVあたりでやってもいいと思うけど、視聴しやすさなどを考えると、やっぱり「MHKちょんまげ」かしらね(ネーミングは再考の余地ありだけど)。
ちなみに同じ作者が描き上げた『本土決算―よみがえる日本』ってのもお勧めだよ。
(C)1995 YASHSHI SHINO
(最終更新:2013/08/28)
コメントする