Newton7月号の「ヒマワリと放射性物質吸収」云々の記事を読んで

| コメント(0)

『Newton (ニュートン)2011年07月号』





Newton7月号到着。「ヒマワリでうんちゃら」のページを確認。考え方、仕組みについては再確認レベルで目新しいものは無し。やはりあのチェルノブイリでの実証レポートがベース。カリウムとセシウムが化学的に似ているから植物が吸収云々。ストロンチウムとカルシウムの組合せも同様の動きをするけど、これについては記述なし。

また、チェルノブイリのひまわりの件では根っ子の深さの問題があったが、それについても言及無し。吸収させた後の回収後の問題に関する言及は色々あるけど、分解させる云々の部分は、実は例の海藻を使ってバイオエタノールを創る分野での研究によるものが進んでいる。

海藻からバイオエタノールを生成する際に、藻の細胞壁をどうやって分解するかという問題があって、その研究が前々から進められているから。だからやるのならこの方面との連絡が急務。

ヒマワリの選択理由については「でかくなるから」「論文にあったから」程度。つまり殆ど研究されてない。重要なポイントである、カリウムを良く吸う、繁殖力が強い、汎用性が高いという点では、やはり「蕎麦」も有効かと。

また、ヒマワリの根云々については、【ヒマワリやナタネで放射性物質除去してはならない・農水省と篠原孝副大臣に抗議のメールを送りました 】の指摘にもあるけど、根を経由してかえって地中深くまで放射性物質が拡散してしまうというリスクがある。ところが「蕎麦」の場合、実際に掘った経験のある人なら分かるけど、精々10~20センチくらいで、深くは浸透しない。

むしろ横に広がるので適切。「蕎麦」を使うべし。

回収時にどうするのかとか、回収した後どうするのかは「知恵者」に頼るしかないけど、ヒントにはなるだろうなぁ、という事で、とりあえず覚え書き。あとでNewton読みなおしたあと、LSにまとめるかも。以上。


......と、昨日夜に届いたNewton7月号をざっと読んだ時のツイートをちょいとばかりいじりなおしてまとめておく。実際に試してみないと分からないけど、蕎麦で吸収した程度の放射性物質なら、個人で集めても問題になるようなものじゃないと思うので、個人から回収の部分ではあまり気にしなくてもいいのかも(これは検証が必要)。

問題は行政が集約する段階から。普通のゴミ収集車じゃまずいし、集めた後にどうするのよという問題も。処理施設を創らないとあかんやろねえ......。とりあえず被災地域一帯でやってみる価値はあるかと思うのだけどね。処理施設なども事故処理関連で集まっていることだし。


(最終更新:2013/08/29)

関連記事             

コメントする

            
Powered by Movable Type 4.27-ja
Garbagenews.com

この記事について

このページは、不破雷蔵が2011年7月 6日 15:54に書いた記事です。

ひとつ前の記事は「タバコ自販機は開店休業状態」です。

次の記事は「「フラグマン」読了」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

* * * * * * * * * * * * * *


2021年6月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30