複雑な情報を構造化してわかりやすく表現する技をひたすら追求する、知識の構造化職人こと開米瑞浩です。前号で書いた「直ちに影響はありません を図解してしまえ」の解決編でございます。
(注:以下の記述は、単純化のために「毒物摂取の累積量によって健康に影響が出る」というモデルを仮定していますが、実際には人体には毒物を分解・排出する機構があり、ダメージを修復する働きもあるため、この通りにはなりません。あくまでも、候補3の意味を感覚的に把握して「心配ない」と理解を得るためのわかりやすい説明方法の例として読んでください)
当方本家サイトの定番シリーズとなった「グラフ化してみる」みたいで面白い発想だな~ということでチェックしたけど、これは確かに分かりやすい。上の冒頭部分の注意書きにもあるように、放射線周りの話は自己浄化というか修復作用の話やら対外排出の話もあるんで、単純に蓄積されるわけじゃないんだけど(少量の場合は特にその点が重要)、概念を認識するという観点では良い図。
例えば花粉症の発症の「仕組み」として、元々花粉症発祥のリスクは誰しもが持っているけど、全員がすぐに発症するわけじゃない。それが「直ちに~」というように考えれば理解もしやすいかな。
概念の把握とそれをベースとした細部の理解ってのは、本当は自分の頭で随時行わなきゃならないのだけど、特に「概念の把握」ってのが難しい。ゼロからはじめるわけだからね。そういう意味では、視覚化とか漫画化ってのは、非常に優れた手法だと思うのだな。
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