2010年版国勢調査の速報値が出たので、【自分の歳で結婚している人は何%? 未婚・既婚率などをグラフ化してみる(2010年国勢調査反映版)】などをはじめ、いくつかデータをもじゃもじゃしているわけなんだけど。どうも年齢周りの計算が合わない。比率計算をすると1%位誤差が出る。どうにも誤差が大きすぎるのでデータを良く見直してみると、総人口の中に「年齢不詳」って項目があって、それが混じってた。で、これをのぞいて再計算したところ、ばっちり比率があった。
なんだろこれ、ということで、年齢区分の表で「年齢不詳」を抽出してグラフ化したのが上の図。まあ、ぶっちゃけ記述ミスなりなどで0.3~0.4%くらいはエラーが出てもおかしくないんだけど、今回の2010年における0.96%の「年齢不詳」はあまりにも大きすぎる。人数にすると123万5000人。なにそれ多すぎ(例の「不存在高齢者」云々は関係なしヨ。回答者からのデータだからね)。
まだ速報値だからってのもあるんだろうけど、検索して調べた限りでは、どうも意図的に自分の年齢を書かない人が増えてる雰囲気がある。ペナルティ云々じゃなくて、数理的・技術科学的な事柄への軽視感ってのが、こういうところにも出てるのかなあ、と思うと少々悲しくなってきた。やっぱり国のトップ集団が、半ば技術や科学や統計や数理を弾圧するような姿勢を国民一般に見せびらかすと共に、自分達の「有能さ」「数理的・理論的な考えを重視する」___姿勢を見せると、ある程度浸透しちゃうのだろうなあ。
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