【ヒートアイランド監視報告(平成22年)~北海道石狩地方とその周辺におけるヒートアイランド現象及び平成22年夏季の関東・東海・近畿・九州北部地方におけるヒートアイランド現象~ 】
ヒートアイランド現象※は、都市に特有の環境問題として近年注目を集めています。気象庁は、ヒートアイランド現象の実態やメカニズムを把握するため、
* 観測データを用いた都市の気温の長期変化傾向の解析
* 数値シミュレーション技術を応用した都市の気象の再現実験
を行っています。平成16年度から、関東、東海、近畿、九州北部の都市を対象とした調査を順次実施し、その成果は「ヒートアイランド監視報告」として毎年公表してきました。
平成22年度は、北海道の都市における気温等の長期変化傾向を解析するとともに、北海道石狩地方とその周辺を対象に都市気候モデル※による気象の再現実験を実施しました。その結果、札幌の気温には都市化の影響が現れており、北海道石狩地方とその周辺では夏季の晴天日に最大で2℃以上のヒートアイランド現象が生じていることがわかりました。
また、平成22年夏季に高温となった日の気象の再現実験を行ったところ、関東地方では3℃以上、東海・近畿・九州北部地方では2℃以上の都市化の影響による気温上昇が見られました。さらに、ヒートアイランド現象をもたらす要因別の寄与度を分析した結果、アスファルトなどの都市地表面や建築物の影響が大半で、人工排熱の寄与は相対的に小さいことがわかりました。
先ほど高温周りのリリースを探していて、偶然見つけた資料。発表は6月30日。昨年の国内におけるヒートアイランド現象の調査結果なんだけど、北海道でも一部発生地域が確認されたことや、関東では3度以上の上昇が見受けられるという話。
問題なのは別項目にある、「ヒートアイランド現象をもたらす要因別の寄与度を分析した結果、アスファルトなどの都市地表面や建築物の影響が大半で、人工排熱の寄与は相対的に小さいこと」という話。要はエアコンや自動車からの排熱は、ヒートアイランド現象にはほとんど影響がないってこと。逆にいえば、エアコンを切ってもあまり屋外温度は変わらないってことね。土地そのものや建造物の生体建材開発を急いだ方が良いかもしれない。
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