[あおむけ落下1号車、地面に刺さる4号車=炎天下、懸命の救出活動-高速鉄道事故]
高速鉄道列車の追突・脱線事故から一夜明けた24日の事故現場では、脱線した6両を含む車両が地面や高架上で無残な姿をさらし、追突の衝撃の激しさを物語った。最高気温が35度を超える炎天下の中、消防隊や軍による懸命の救出活動が続いた。
高さ約20メートルの高架から落下したのは、追突した側のD301列車(北京南発、福州行き)の前4両。このうち1号車はあおむけになって地面にめり込み、4号車は後部が高架に引っかかりほぼ垂直に刺さった格好で止まっている。地上で横倒しになった2、3号車も損傷が激しく、現地で指揮する温州市消防の封亮隊長は午前10時(日本時間同11時)すぎ、「まだ中に入って捜索ができない。外からの探査では残念ながら生命反応は確認できなかった」と状況を説明した。
昨夜夜半に起きた、中国での不幸な列車事故。雷で停止していた高速鉄道列車に、別の列車が突っ込むという、あってはいけない事故で、衝突した側のうち先頭4両が陸橋から転落(うち一両は宙ぶらりんの状態)。多数の犠牲者を出した。
事故原因の究明のためには車両の精査が欠かせないはずなんだけど、昼過ぎに入ってきた)では、どうも先頭車両を埋め始めてるような感じで。「掘り起こしているかもしれない」「コラージュかも」という話だったので、確証も持てないことから取り下げてた(他の報道映像と比較してコラージュの可能性は低いことや、時系列的な問題、ロゴマークを持つ車両の状態など、色々裏付けを集めてて、なんだか疲れて昼寝してしまった)。
で、先ほどニュース映像で上のが出てきて、確認が取れたのでまとめた次第(※巻末に追加記事あり)。
飛行機事故が起きると会社イメージ欠損防止のため、会社ロゴをスプレー塗りすることが結構あるので、今件もロゴの部分の第一車両のみを埋めるかと思ってた。恐らく第一車両が一番棄損状態が激しかったようだし。しかし全部まとめて埋めてしまうとは......事故検証とか原因追究とか、しなくて大丈夫なのかな。
※7/24 18:05追加
当初記事タイトルを「車両埋め立て開始」としたところ、現地時間の24日15時26日に【iqilu.com】にて伝えられたところによると、一連の作業は300トンクラスのリフトを設置するためのものと説明されている。動画の車両への取り扱いから見て、落下した車両の処理ではなく、陸橋上部で身動きの取れない車両の対処のためと想定される。
今件報道が事実だとすれば、落下した4(宙づりだった4両目もすでにおろされている)両目までについては後ほど何らかの形で回収される可能性があるが、動画上の取扱いを見る限りでは、事故調査のために有益な情報を得られるとは考えにくい。
周囲には住宅地が多数存在し、他の路線も走っている。現地の情報は(軍などによる情報統制が敷かれない限り)逐次伝えられるはずで、一部は外電として日本国内にも伝えられるはずだ。原因究明には(すでにこの時点で明確な原因が判明していない限り)事故車両の精査は欠かせないこともあり(必要なし、との意見あり)、注意深く動向を見守りたい。
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