【東電、7000kWクラスの太陽光発電所「浮島太陽光発電所」を起動】で紹介した、「浮島太陽光発電所」の[メガソーラー発電所(リアルタイムデータ開示ページ)]を見ていて思ったことを覚え書き。
太陽光や風力などの再生可能エネルギーの問題点ってのは、その効率性(対費用・対面積)だけじゃなくて、その出力の不安定さから、現行の電気周りのインフラにそのまま乗せにくいってのがあるのよね。例えば毎日1000食さばけるラーメン専門店に「うちのラーメンは手打ちで自然派な生ラーメン。環境にも優しい。でも材料の調達量や職人の健康状態の問題で10食分しかおろせない日もあるし、1000食おろせる日もある。どうだ、仕入れてくれないか?」と営業かけても、お断りされるのが関の山。保存が出来ない、不安定な量の供給ってのは、実にやっかいだ......というのはこれまであちこちの記事で伝えた通り。
だからこそ現状では、色々な調整を施したり、メインの発電所のサポートなどに使われることが多い。それと同時に「保存が出来れば柔軟性が高まる」ってことで、蓄電技術の促進も推し進められている(再生可能エネルギーとペアみたいなもの)のも御承知の通り。
でもこれって、結局「不安定出力の電力を、安定出力のインフラに乗せる」ことを前提としているから生じる問題なんだよね。だったら逆の発想で、通常のインフラに乗せること無く、その場で消費する電力として発電するのもありかなぁ、という覚え書き。
通常の電力インフラでも製造できるけど、毎日・毎時間安定的な供給量が必要ではないもの、出来るだけ自動化できるものを再生可能エネルギーで生産して、その分、通常の電力を節約する、と。電気の補完・追加ではなく、電気の消費の肩代わりをさせるって感じ。
ただ問題なのは、「極力自動化が可能」「生産・稼働にある程度ムラが生じても問題が発生しない」「再生可能エネルギーによる稼働で代替可能」という、電力を大量に消費するものって何があるのかなあ、と。乾電池くらいしか思い浮かばない。
ん~。でもこうやって書いておけば、「こんなのもあるかも」という話も出てくるかもしれない。なければないで、発想の置き場ってことで。
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