任天堂の1Q決算説明会の質疑応答、日曜日中の更新、とな

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一方で、今スマートフォンにおいて、ゲームが非常にたくさんの種類、非常に安い値段で配布されるようになったというのは事実ですから、そこで提供されるゲームと、私たちが提供するビデオゲームというものの価値にあまり大きな差がないのであれば、当然、お客様はお買い求めになりやすい方を選択されると思います。ただ、その動向が必ずしも因果として確認されていないのは、私たちの提案するものの価値とそういうものの価値がイコールなのではなくて、私たちの提案するものに固有の価値があると認めていただいているお客様がおられるからだと思います。

ちなみにこの第1四半期は売上が振るわなかったのですが、最大の理由は、「この時期にヒットソフトがなかった」ということに尽きると思います。ニンテンドー3DSの発売直後ということで、私たちはソフトについては、ニンテンドー3DSにフォーカスしておりましたが、いくつかのソフトは発売が後ろにずれ込んでしまいました。また、3DSそのもののつまずきがあったことで、それぞれのソフトのポテンシャルも十分に活かせませんでしたから、一番力を入れていた 3DSのプラットフォームで結果を出せませんでした。その結果、「この時期は3DSにフォーカスするのだから、WiiやDSのソフトをこの時期に投入するのをやめよう」という判断は、結果的にはうまくいかず、3DSが振るわない中でニンテンドーDSやWiiでもヒットソフトが新しく出ず、以前から売れ続けているソフトも(販売の上位には)見当たらないということで、すべてのプラットフォームの勢いが落ちてビジネス全体が沈んでしまいました。その意味では、新しいプラットフォームの登場期といえども、既存プラットフォームの新作をいかに絶やさず供給するかということが非常に大切であり、「いかに切れ目なくソフトを出せる体制をつくるか」ということが、今後の私たちの教訓 でもあります。


先日【任天堂、携帯ゲーム機「3DS」を2万5000円から1万5000円に値下げ・先行購入者には特典で対応】でお伝えした、木曜日に行われた任天堂の1Q四半期の決算と3DSの値下げ発表、そして翌日の説明会。金曜の任天堂の株価が一時ストップ安をつけるくらいの大きなインパクトを与えたものだから、説明会も色々とするどいツッコミが入っているし、その議事録も日曜日にアップというちょっと珍しい動きに。

任天堂側では3DSの不調を「ソフト不足」と分析していて、スマートフォンはあまり関係ない、ソーシャルネット絡みは自社の技術で積み上げていくっていう方針みたい。昨今あちこちの企業で「その場所だけでもらえるアプリ」の話が増えてきたのもその関連かな。

とはいえ、海外動向で特にセールスが不調なのは、やはりスマートフォンの影響が大きいと思う。4か月後を見てくれ、とあるけど、次の四半期で状況の改善が無かった場合、さらに色々と考えさせられそうな気はする。


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このページは、不破雷蔵が2011年8月 1日 07:51に書いた記事です。

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