[中部電が関電に緊急融通 8月の供給力低下で]
中部電力が1日、関西電力に対して電力を緊急融通したことが分かった。関電は同日、電力を購入している外部企業の発電設備に不具合があり、78万キロワット分が受電できなくなったと発表。融通は関電側の要請で実施された。中部電による関電への緊急融通は今夏初めて。
関電が電力を購入する企業の不具合は7月30日に発生した。8月中旬に一部が復旧する見通しだが、同月の供給力は2951万キロワットに低下。最大需要予測に対する余力を示す供給予備率は、マイナス4・8%から同6・0%に悪化する見通し。
今件に関して両電力会社、及び「電力購入企業」であるJパワーの公式リリースは無し。ただし8月1日時点で関西電力から【今夏の需給見通しについて(8月1日時点)】というリリースが出て、その中で「当社が購入している他社受電の一部(78万kW)が先方設備のトラブルにより受電できなくなったため」という表記が確認できる。[毎日の報道]では「78万kWのうち66万kWは8月中旬に復旧見通し。残りは数か月必要」とある。オープンなプレスリリース化せずに、報道陣への公布のみに留めているんだろうけど......こういう情報は逐次、誰もが一次情報として取得できるよう、各企業が心がけてほしいものだね。
それにしても関電、供給予備率が8月で6.0%のマイナスになってるけど、大丈夫なのかしらね。中部電力管轄から融通電力受けられなくなるリスクは無いとはいえないし。
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