当社東新潟火力発電所港3号系列(新潟県北蒲原郡聖籠町、出力2.69万kW×2台)は、本日、営業運転を開始いたしました。
当社におきましては、平成23年3月11日に発生した東日本大震災により、太平洋側に立地する火力発電所が甚大な設備被害を受け、当面、供給力として見込むことができないことなどから、全力を挙げて可能な限りの供給力を確保する取り組みを進めております。
本日、営業運転を開始した港3号系列は、早期供給力確保に向けた取り組みの一環として、東新潟火力発電所構内に建設を進めてきたものであり、短期間で設置できる移動用ガスタービン発電機を2台導入しております。
●移動用ガスタービン発電機の特長
(1)短期間での設置が可能
(2)発電システムの構成が容易
(3)専用の建屋が不要
先日の東電での【リアル・ヤシマ作戦、あるいはゴジラ迎撃戦のような...東電の緊急電源配置状況】にもあるけど、東北電力管轄でも小型の発電機をボンガボンガ増設・新設して、電力供給の問題解決に当たっている。
特長だけみると「なんだ、今後は全部このミニタイプの発電機にすりゃいいじゃないか」と思う人もいるかもしれないけど、それが成し得ていない現実を見れば当然短所もあるわけで。保安面、耐久面、面積効率、燃料効率、経費効率、運用効率などデメリットも多い(野菜をまとめ買いするか、切り分けてある野菜を買うかの違い、と例えれば分かりやすいかな)。
発電機のユニット化という概念は悪いことではないので、今後はこういった小型、そしてもう少し大型の稼働式(移動式、ではなく「移動が可能、前提は固定」レベル)で、固定大型発電所・機のメリットもあるような発電機の構想も必要になるかもしれないなぁ......と。
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