【第2部 特集 共生型ネット社会の実現に向けて 第1章 ICTにより国民生活はどう変わったか(3)購買プロセスの変化】
↑ インターネットショッピングにおける購買プロセスの変化
ロングテール現象4と呼ばれるように、インターネットショッピングの拡大により多様で小規模な商品需要に対応して幅広い商品が扱われるようになっている中、インターネットでどのように商品を購入しているのだろうか。
例えば、夏に新しい服を買う時を考えてみよう。クールビズ対策が重要だと感じていたところ、テレビの情報番組で紹介していたブランドAのシャツに注意を向ける(Attention)。そして、そのシャツが「何となく涼しそうだ」と、興味・関心を抱き(Interest)、実際にブランドAのシャツの情報収集、つまり、検索(Search)を行う。ここまでの行動によって、具体的な評価を伴い、ブランドAのシャツに対して興味・関心を抱くことになるが、即座に購入するわけではなかった。そこで、他ブランドのシャツとの製品比較(Comparison)や、アウトレットショップなど別店舗との価格比較をし、店員から購入者の評判などを聞き、意思決定の補強・裏付けとする検討(Examination)も行った上で、購入の意思決定を行い、行動(Action)に移る。その後、会社の同僚にこの商品のことを話し、共有(Share)をする。
これらの一連の流れは、AISCEAS5という購買プロセスといわれている(図表1-3-3-8)。この購買プロセスはインターネットの普及により生まれたものとされているが、具体的な購買プロセスをみてくると、インターネットに限らずに起きていたこととも考えられる。では、インターネットの普及により、これらの購買プロセスはどのように変化をしたのだろうか。
これまでの買い物のプロセスとは異なる動きを見せる、インターネット上の購買プロセス。購入までの動機やら何やらの流れを、頭文字を合わせてAIDMAとかAISASとかAISCEASと呼んでるんだけど、特にネット特有のプロセスの部分は大切な部分。口コミとかCGMとか、ソーシャルメディアなどと深い関係があるからね。
これ、先日発表された「情報通信白書」からのもの。抽出できるデータはグラフ化した上で色々と検証していく、記録していく予定なんだけど、この購買モデルは今後別記事で使う可能性が高い&グラフ化できないってことで、こちらで覚え書き。
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