踏切横断上の事故では、あとから検証データを見ると「どうしてこんな渡り方をしたの?」「ほんのちょっと待つだけで良かったのに」というものが結構ある。その事情は世界どこでも同じらしい。これはオーストラリアの交通当局が創ったCMで、無数の馬にロープで引っ張られ、引き裂かれる寸前の人間を描いている。で、直前になって我に返り、足を止めると、目の前を電車が通過していく。要は、そのまま足を踏み出していたら、馬たちに引きちぎられるのと同じ位の痛みを感じていたヨ、という抽象的表現なわけだ。
コピーは「待つだけの価値はある」。いくら雨が降っていてずぶぬれ状態になって、一刻でも家に帰りたいとしても、ほんの一瞬、数十秒待つだけの価値はある。それが痛いほど伝わってくるねぇ。
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