【~梱包された食品を連続的に測定可能~
『食品放射能測定システム』の発売について】
富士電機株式会社(東京都品川区、代表取締役社長:北澤通宏)は、生産地からの集配・配送を行う食流通分野向けに、連続的に放射能を測定することができる『食品放射能測定システム』を発売致します。
「食」に対する安全性への関心が高まる中で、大量の食品を確実に検査できる放射能量測定装置が求められています。現在、食品の放射能量測定は、対象となる食物の細部まで切り取り、サーベイメータで内部の放射能量を測定する前処理※1が必要なため、測定には多大な労力と時間がかかっています。また、抜き取り検査が一般的なため、全数の放射線量測定は、行われていませんでした。
今回発売する『食品放射能測定システム』は、高感度ガンマ線検出器を採用し、食品をダンボールなどの梱包状態のまま、ベルトコンベアに載せ、連続的かつ簡単に測定することができます。
放射性よう素及びセシウムについてもサーベイメータなどの検査方法に比べ、約12秒と短時間で設定した基準値以下であるか判別します。本製品は、農作物の集配や配送など大量の食品を取り扱う分野に適しており、生産地の集配所や配送センターなどに販売する予定です。
製品外観
(製品外観)
(1) ベルトコンベアに載せるだけで、簡単に連続測定
(2) 簡単に放射性よう素、セシウムの基準値以下を判別
(3) 測定結果の印字が可能
2.主な用途
穀類、野菜類、肉、その他食品中の放射能測定
任意サンプル抽出による抜粋調査では時間も手間もかかるし不安も残る(今件事例はごく一部に偏在している可能性も十分あるし、ね)。そこで全体をまとめて検査するニーズが山のように発生しているわけで、この『食品放射能測定システム』はそれに応えたもの。
富士電機って調べればすぐにわかるんだけど、元々自販機で実績を持つメーカーなんだよね。だからこの類のオートマチックな仕組みもすぐに発想できたのだと思うな。何しろ「食品をダンボールなどの梱包状態のまま、ベルトコンベアに載せ、連続的かつ簡単に測定することができます」ってのが強いよね。γ線の透過能力が強いことを逆手にとった、賢い切り口だと思うよ。
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