【交渉能力がモノをいう経済・貿易ゲーム、岩手県北上市の小中学校で実演中】
「トレーディングゲーム」が義務教育機関の注目を集めている。「トレーディングゲーム」と言ってもアニメや漫画のキャラクタが描かれたカードをやり取りする「トレカ」のやり取りゲームではなく、経済や貿易の基礎概念を学ぶ擬似国家運営ゲーム、つまりは「ロールプレイング」のようなものだ。
この「トレーディングゲーム」とはアメリカの学校(小中学校だけでなく大学の課程でも)などでもよく行われている、国家の経済・外交・生産を非常に単純化した交渉ゲーム。生徒たちはゲームスタート前に国に模された複数のグループに分けられ、袋に入った「資源」が配られる。ゲームが始まると袋の中身を見て使用できるが、その中に入っているのは紙や定規、分度器、鉛筆、カッター、はさみなど。これらは「定規」「カッター」などの道具が「技術」、「紙」が「資源」にたとえられている。
先生側は製品取引所・銀行などを担当。丸や四角、三角などのいくつかの図形を指定し、どの図形はいくらで買い取るかを生徒たちの「国」に提示する。それらの買い取り相場は需要関係などを元に常に変動し、持ち込まれた図形の出来具合によっても値に差がつけられる。
生徒たちのグループは手元の道具を使って紙を切り、取引所に切り込んだ図形こと「製品」を持ち込んで換金してもらい、収益を上げていく。手に入れたお金は手元に残しても、銀行に預けて利子に期待することもできる。そして制限時間内にもっとも豊かになった国が勝ち。
......と、引用に自分のサイトの記事を使うという、よく分からない状態なんだけど(笑)。要は経済ゲームとか貿易ゲームとかトレーディングゲームと呼ばれている、学校での教育用の集団学習用のゲームの話。経済の基本的な仕組みを実体験できるものとして、最近ではNPOが中心になって学校のカリキュラム内で行っていることがあったりする。
本来ならちゃんとした教育課程に入れるべきなんだけど、ゲームをする際のスタッフの数がある程度必要なんで、普通の授業スタイルだと難しいんだな。「絶対失敗しない経済モデルだ」というツッコミもあったけど、当方がヘルパーとして参加した際には、世界銀行がデフォルト起こして預金が半額に減ったとかいうイベントもあったよ?(笑......えない)
実社会で学ぶのももちろんだけど、教育過程でもお金の仕組みとか経済の成り立ちとか、人と人との交渉のようすとかを、ちゃんと学んでおいた方がいいよなぁ、ということで覚え書き。
※関連リンク一件追加。各種用品の発売もあるようだ。
【新・貿易ゲーム ― 経済のグロ-バル化を考える】
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