東北電力の水力発電所復旧状況、詳細発表

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【水力発電所の復旧状況について】



当社においては、先般の新潟・福島豪雨の影響により、現在、新潟県、福島県の水力発電所が被害を受けております。

こうした中、本日、五十沢発電所(新潟県)が発電再開いたしました。これによって、現在、停止している水力発電所は27ヵ所、供給力としての影響は約100万kWとなります。

●五十沢(いかざわ)発電所(認可出力:1,710kW 新潟県南魚沼市)
・8月9日までに沈砂池※への崩落土砂および倒木の撤去作業を終了し、本日、13時47分に1号水車発電機、14時15分に2号水車発電機が運転を再開した。
※水路の土砂を沈殿させる個所

■水力発電所の停止状況
・上記表に記載の出力は「認可出力」であり、実際の出力は出水の状況により変動いたします。水害前に織込んでいた供給力は約100万kWです。


先日の記録的な豪雨で東北電力管轄の水力発電所が大きな損害を受けて、電力供給が大変な状態になっていることは、すでにご承知の通り。これについて先日、その被害状況の詳細が公知された。思った以上にエラい状況になっていること、そしてインフラの責務宿命として存在する「安全第一・安定性の極力確保」のため、健全性の精査を行うってのが改めて確認できる。昨日の発表の時点で修復したのは2530kWのみ。しかもこれ、最大出力なので、実質的には2000kWくらい。

どんな機械でも施設でもシステムでも、イレギュラーはありえるし、完全フル稼働の継続などありえない。だからこそインフラってのは、常に余裕を持っていなきゃいけない。「安全第一・安定性の極力確保」こそが存在意義なんだから。良識ある人はすでに理解しているはずだけど、一部の人には重々承知して欲しい事実だよね。

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このページは、不破雷蔵が2011年8月11日 08:19に書いた記事です。

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