【地震・津波による発電所への影響】
【取り組み(1) 被災した火力発電所の復旧】
広野火力発電所は、油焚き火力の1~4号機、石炭焚き火力の5号機からなる総出力380万kWの火力発電所です。また、弊社火力発電所の中で最も震源に近く、被害の大きかった発電所です。
3月11日、地震により運転中の2,4号機が停止、その後の津波により、タービン建屋内は冠水・浸水し、構内広範囲にわたってがれきが散乱するなど、大きな被害を受けました。津波が去った後、そこにはいままでの発電所の姿はなく、発電所所員も言葉を失いました。
しかし、その後、火力発電所は夏のピークを支える発電の柱として、早期の運転再開が必要となり、「夏に間に合わせる!」という強い気持ちで所員一丸となって、送配電部門など社内関係部門の協力を得ながら復旧作業を開始。
メーカー・ゼネコン・協力会社の皆さまと、弊社社員が一堂に集結し、企業の壁を超えた取り組みにより短期間での復旧を果たしました。
【福島第一原発、全号機で燃料プール循環冷却開始】や【東北電力管轄の発電所の実態、あらためて(原町火力発電所)】など、東電や東北電の超人的な回復・復興作業の話が公的データとしてまとめられ、公知されるようになったあたりから、先に【「日本の電気代は独占だから高い、送発分離して自由化で安くしろ」は本当か】で伝えたような、電力会社をdisるような話が意図的に再燃しているんで、「ああ、やっぱり気に食わないだけなのかな」という思いをいだきつつ。
震災直後、高速道路の異様なスピードの回復ぶりが海外にも伝えられて話題に登ったけど(【日本の土木技術の比類無きパワーを知る】)、これもまさにそんな感じで、ぜひとも海外にも周知してほしいレベルの話。写真で確認すると、あらためて唖然とするばかり。
こういう努力の数々で、今のインフラが支えられていることを、改めて認識しなきゃならない。
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