食事が配膳される前の、あのアンニュイひと時に、どうしてもやってしまいがちな「料理はまだかなまだかな」という、テーブルをたたいたり、スプーンやハシでバシバシとドラムを叩くような仕草をしてしまう人間の行動。その習性をうまくつかい、音楽番組「MTV」のプロモーションをしたというもの。
ブラジル・サンパウロにある日本料理店で、料理を運ぶ前に用意されるテーブルマットにドラムを描き、一緒に配されるおハシの袋には「ドラムステックに見えてきたでしょ?」と、悪魔のささやきのようなコピー。行儀が悪いのを分かっていながら、目の前のドラム・テーブルマットに向けて、ハシをびしばしとドラマ―張りに叩きまくる。
まぁMTVのブランドコピー「音楽はいつでも止まらない」ってのにはズバリな内容なんだけど、ちょいとばかり行儀が悪過ぎて、どうかなぁと個人的に思うところがあるので(ネガティブな行為を対象者に誘導させるのは、人間の習性を活用するという観点では興味深くとも、プロモーションの手法としてはあまり上策ではない)、今回はこちらで覚え書き。
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