【品川火力発電所1号系列(第1軸)の営業運転開始について~高効率で環境にやさしい、都心に最も近い最新鋭火力(ACC)が完成~】
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当社は、平成10年4月より、品川火力発電所1号系列の新設工事を進めてまいりましたが、本日、初軸にあたる第1軸の工事が完了し、営業運転を開始いたしました。
この発電所は、老朽化に伴い平成8年3月に発電を停止した、旧品川火力発電所(石油火力発電:37.5万kW・ガスタービン発電:3万kW)の土地および施設の一部を効果的に活用し、撤去・新設するというスクラップ&ビルド方式で建設したもので、当社としては横浜火力発電所7・8号系列、千葉火力発電所1・2号系列、富津火力発電所3号系列に続く、4番目の改良型コンバインドサイクル発電(ACC:Advanced Combined Cycle)(注1)となります。
1号系列は3つの軸で構成され、全ての設備が完成すると旧発電所の約3倍に
あたる出力114万kW(38万kW×3軸)となり、都心に最も近い発電所として東京都の電力自給率向上に大きく貢献いたします。今後は、各軸ごとに順次運転を開始し、平成15年11月には1号系列の全てが営業運転を開始する予定です。
品川火力発電所1号系列の特長は次のとおりです。
(1)世界最高水準の熱効率50%を実現
(2)約3割のコストダウンを達成
(3)最新技術の採用で環境にやさしい発電所を実現
非常用電源なり借り受けしているユニットをいつまでも使えるわけではないなど電力事情を鑑みると、やはり火力発電所の増設・新設が求められるかなあということで、色々と素材集め。「既存の老朽化した火力発電所を最新型に置き換えてパワーアップ&工期短縮」ってこともいわれてるようだけど、結局そーいう事例でも5年はかかってる。『シムシティ』みたいに予算が出来たら、ぽんって設置してハイOKってわけにはいかないのね。環境アセスメント周りを超法的措置でどうにかしても、精々1年くらいしか短縮できないだろうし。
まぁ、[全原発停止なら...5年後も節電の夏 関西・九州・四国]とかいう試算もあるしね。中には都合の良い試算数値をあげて「大丈夫だ、問題ない」「テレビで真実を語ってた」と主張する向きもあるけど、都合の良い時だけ真実扱いするのもどうかなぁ......というのはともかくとして、「最悪に備え、最善を望む」ということから考えると、やはりエネルギー政策を急に大転換ってのは難しいのだろうな。
夢想的な想定している話で前提となる「技術の進歩」ってのは、あくまでも可能性であり、確定事項じゃないし、ね。しかもそういう人達が信じているところって、科学技術を小馬鹿にしたり予算を切り捨てる(切り詰める、じゃないゾ)行為を誇らしげにやってるし。矛盾してるんだよねぇ。
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