過半数は雨模様、商社には快晴も...帝国データバンクの「天気予測」

| コメント(0)

【100業界228分野の2011年度天気予測 -2011年8月-東日本大震災の影響で、全体の5割強が「雨もよう」~「商社」は「快晴」も、「紙・パルプ」や「旅行」などは「雷雨」に~】



はじめに

東日本大震災から5カ月が経過し、サプライチェーンの復旧や復興需要を背景に、企業の生産活動が復調に向かいつつある。一方、消費マインドも猛暑や節電などの特需が後押しし、内需・外需ともに回復傾向にある。しかし、長期化する円高やエネルギー政策の不透明感が、輸出産業の業績下押し要因となり、海外シフト化の動きを強めつつあるほか、福島第一原発事故の長期化やその影響による食の安全問題、さらには原材料価格の上昇による商品・サービスの値上げが家計への負担感を増し、内需のさらなる改善の重しとなるなど、その回復ペースには鈍化の恐れもある。

100業界228分野の2011年度天気予測は、「快晴」が3分野、「晴れ」が7分野、「薄日」が36分野、「曇り」が56分野、「小雨」が40分野、「雨」が51分野、「雷雨」が35分野となった。

また、2010年度と比較して天気が「改善」したのは51分野、「横ばい」が120分野、「悪化」は57分野となり、前年度からやや改善がうかがえるも、総体的な傾向として停滞感が強い結果となった。

全228分野のうち「晴れもよう」(快晴~薄日)となったのは46分野で、全体としては約2割にとどまった。

一方で、「雨もよう」(小雨~雷雨)は、全228分野のうち126分野と全体の5割強を占めた。


元資料には昨年度との違いも掲載されているんだけど(これ、グラフ化して本家サイトにのせようかな?)明らかにマインドの減退が見て取れる。結局現況はもちろんだけど、「先行き」「見通せる未来」ってのがマインドに大きく作用するのよね。企業業績予測だけじゃなくて、消費性向や年金問題、社会福祉制度とかも含めた、多種多様な面において。

自動車の購入なんかよい例だけど、若年層叩いておいて「自動車が売れないのは若者の自動車離れが原因だ」なんて言われたら、ますます買わなくなるよねぇ。明確で確実性があり、確かな、そして少しでも先が見通せるビジョンが必要。もちろん、どこぞの政党のマニなんとかじゃいないけど、口から出まかせのペテン師的な話じゃいけない。十年、五十年、百年単位での大戦略と、それに連動する戦略・作戦を創り、それを果たすべくまい進し、「明日は、来月は、来年は、十年後は、きっと今よりよくなる」という「先」が見えないと、みんな閉じこもってしまうし、見通しも暗くならざるを得ないよなあ。と覚え書き。

関連記事             

コメントする

            
Powered by Movable Type 4.27-ja
Garbagenews.com

この記事について

このページは、不破雷蔵が2011年8月27日 08:02に書いた記事です。

ひとつ前の記事は「「震災7日間」 読了」です。

次の記事は「【更新】三陸鉄道、被災レールを復興祈願の置物として販売」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

* * * * * * * * * * * * * *


2021年6月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30