財政再建を進めている東欧のハンガリーでは、税収の増加と国民の健康改善を目的に、塩分の高いポテトチップスなどの特定の食品に対して課税する、世界でも例を見ない税金が1日から導入され、スーパーなどでは対応に追われています。
ハンガリーでは、3年前の世界的な金融危機以降、経済の低迷が続いていて、政府はEU=ヨーロッパ連合などから財政赤字の削減を求められています。こうしたなか、ハンガリー政府は税収の増加と国民の健康改善を目的に、ポテトチップスなどのスナック菓子や清涼飲料水など、塩分や糖分の高い特定の食品に対して課税する、世界でも類を見ない税制を1日から導入することになりました。「ポテチ税」と呼ばれるこの税では、カフェイン入りの清涼飲料水でこれまでの価格に比べて最大で60パーセント値上げされるほか、スナック菓子でも平均で20パーセント値上げされます。
以前【「ピザ4切れ880キロカロリーです」イギリスで外食産業がカロリー明記を開始】などにもあるように、欧米ではカロリー表示を目立つように行って、「あんまり食い過ぎるなよ」的な警告を発しているけど、あまり意味はないようで......。で、似たような状況にあるハンガリーでは、ついに「税金かけて高値にすれば、買わなくなるんじゃね? 増収になるから財政再建にも役立つヨ」というばかりに、ポテトチップスなどへの重課税が実施されたとの事。日本(に限らないけど)煙草への税金と同じような考え方かなあ。
ただ、この類の課税って、「本来の健康増進的な目的にはあまり寄与しない」「税収は一時的に増えるけど、中長期的にはどんどん減ってしまう」ってパターンが多いんだよね。果たしてどうなることやら。
うまくいけばアメリカでも「油モノ税」「炭酸飲料税」とか検討されるようになるかな?
コメントする