●技術開発の目的
この度の東京電力福島第一原子力発電所の事故に伴い、福島県を中心に広範囲の農地が放射性物質に汚染されました。
我が国の農地が放射性物質に汚染される事態は初めてのことであり、面積が大きく、食料生産の基盤である農地土壌を除染する技術を開発するため、農林水産省は、内閣府総合科学技術会議、文部科学省、経済産業省と連携して、平成23年度科学技術戦略推進費「放射性物質による環境影響への対策基盤の確立」により、農地土壌等における放射性物質除去技術の開発に取り組んでいるところです。
●農地土壌除染技術の適用の考え方
* すでに耕作が行われている場合が多い、稲の作付制限対象区域設定の際の判断基準としている放射性セシウム濃度5,000 Bq/kg以下の農地については、必要に応じて反転耕などにより農作物への移行低減対策、空間線量率低減対策を講じることが適当です。
* 5,000~10,000 Bq/kgの農地については、地目や土壌の条件を考慮した上で、水による土壌撹拌・除去、表土削り取り、反転耕を選択して行うことが適当です。
* 10,000~25,000 Bq/kgの農地については、表土削り取りを行うことが適当です。10,000 Bq/kgを超えると、深さ30cmの反転耕による希釈で5,000 Bq/kg以下にすることが困難になります。
* 25,000 Bq/kgを超える農地については、固化剤等による土埃飛散防止措置を講じた上で、5cm以上の厚さで表土の削り取りを行うことが適当です。表土を薄く削ると、廃棄土壌の放射性セシウム濃度が100,000 Bq/kgを超える可能性があります(原子力災害対策本部により、脱水汚泥等について、100,000 Bq/kgを超える場合には、適切に放射線を遮へいできる施設で保管することが望ましいとされています*)。また放射線量が高いため、固化剤による土ほこり飛散防止等、除染作業時の被曝に対する様々な安全対策を講じる必要があります。
カリウムとセシウム、ストロンチウムとカルシウムのように、元素的に似たような成分のものを植物に勘違いさせて集約回収させる「ファイトレメディエーション技術」をはじめ、多種多様の除染方法の実証実験における中間報告。一部はすでに結果も出ていて、報道されているように「ヒマワリは期待されたような効果はナッシング」とかも出てる(植物周りは他にも色々と実験中)。
手法のまとめとして役に立ちそうなので覚え書き......なんだけど、こういうリリースはその特異性も合わせて考えると、テキスト部分にプロテクトかけて、コピー不可とかするのは言語道断だよな、と個人的には思ったりする。
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