多分に新刊の宣伝的な記事の香りもするんだけど、書いてあることは真っ当なことで、しかも当たり前のことで、かつ忘れられがちなので、覚え書きも兼ねて。要はサブプラショック辺りから、量的欲求重視よりも、量も必要だけどそれ以上に質を求めたいよねとか、物理的なものも必要だけど精神的なものも充実させたいよねという価値観の変移が起きているという話。
アメリカの大量生産・大量消費という経済構造をぶち壊し(というか根本的にひっくり返して新しくする)かねない考え方なんで結構注目すべき動きではあるなぁ、と(量だけ云々はあかんってのは「チャイナフリー」周りの話も多分に影響してるんじゃないかな)。
あと、物理的なものは有限で、満足感を覚えるのは精神的な部分でいくらでも充実させられるから(「妄想は無限大」)、物質ではなく精神に充足を求めるべきって考え方は西洋と東洋の哲学的なベクトルの向きの違いでもあるし(石原莞爾の「世界最終戦論」あたりにもそんなのがあったな)、芸術面とか、さらにはアニメとか漫画とか「萌え」なんて考え方も「量」ではなく「質」の方向性を持つことを考えれば、日本もボンガボンガ色々なことができそうかなぁ、という気がしなくも無い。
(最終更新:2013/08/24)
コメントする