【マクドナルド「会社を成果主義にしたらベテランが若手に仕事のノウハウを教えなくなったでござる。」】
定年制の廃止は、ベテラン社員の経験やノウハウ、スキルが活かされるメリットがある。しかし同社によると、経験豊かなベテラン社員が自身の成果をあげることを優先してしまい、若手社員の育成が疎かになってしまったという。ベテラン社員のもつノウハウなどの若手社員への伝承がうまく進まなかったと反省している。
6年前の廃止時には、「定年制の廃止は20~30歳代の社員のため、実力本位の意識を高めるのが狙い」(原田泳幸会長兼社長)と話し、年齢ではなく、実力本位であることを会社が明確にすることで「若手のモチベーションが高まるはず」としていた。
ところが、「ベテランが職務に取り組むうえで、仕事の成果と人材育成のバランスのとり方が難しく、仕事の優先順位が崩れてしまった。(定年制を復活することで)人を育てていく企業文化を再度築き上げる」と話している。
J-Castの記事が上がった時に「あとで覚え書きしとくか」と思ったら、コメント付きのまとめサイトの記事が出てたんでせっかくだからこちらで。数年前に読売かどこかのコラムでも読んだ記憶があるんだけど、要は「成果第一」「新人育成は評価しないヨ」→「だったら若手育成している時間を自分の稼ぎにあてないとクビになるよ」→「だれも新人を養成しない」→「新人が育たない」→「近頃の若い者は」「ふざけんな、ゴルァ」という流れ。
経済的な観点からしても、「限られたリソースの中で活動する&自分の進退がかかっているのなら、まずは自分自身のことを優先する」のは当たり前の話なのにねぇ。定年制や新人教育などのプロセスは、紆余曲折を経た上で、それなりに最適化された上での仕組みなのに、それをどこぞのコンサルか何かの言葉をうのみにして、短期的な利益ばかりに目がいっちゃうから、こんなことになる、と。
あ。動画はちょっと前の、同社での「大規模な戦略的閉店」を伝えるニュース。公式なものなのと、案外伝えられてない話なので、せっかくだからイメージ映像もかねてってことで。
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