【更新】「古文書等の史料の分析」も...中央防災会議 専門調査会報告

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[巨大地震、古文書も参考に対策見直し 中央防災会議 専門調査会が最終報告書]

東日本大震災を教訓として地震、津波対策の見直しを議論している政府の中央防災会議の専門調査会(座長・河田恵昭関西大学教授)は28日、災害対策法制を含め、地震、津波対策の抜本的な見直しを求める最終報告をまとめた。政府は今後、報告書を基に国の防災基本計画の見直しや、東海、東南海、南海の3連動地震など南海トラフの巨大地震の再検討を進める。

報告書は、古文書に記述があるのにデータが乏しい地震を想定から除外し、貞観地震(869年)などを考慮していなかったこれまでの方針を改め、史料、津波堆積物、海岸地形などの調査を進め、最大クラスの地震、津波を検討し、備えることにした。


【東北地方太平洋沖地震を教訓とした地震・津波対策に関する専門調査会(第12回)】


1.津波対策を構築するにあたってのこれからの想定津波の考え方

(1)今回の震災を踏まえた今後の対象地震・津波の考え方
・考えうる可能性を考慮し、被害が大きくなる可能性を十分視野に入れて想定地震・津波を再検討
・自然現象は大きな不確定性を伴うものであり、想定には一定の限界があることを十分周知
・できるだけ過去に遡って地震・津波発生等をより正確に調査し、古文書等の史料の分析、津波堆積物調査など科学的知見に基づく調査を推進


議事録の掲載まで待とうと思ってたけど、考えてみれば元々ここは覚え書きなんだから、そんなこと気にしなくてもいいやってことでメモ。古書の記述(まぁ民間伝承なども含むんだろうな)にも目を向けると明記したのは評価できる。ただ、それらも含めて大昔のものの分まで対応しようとすると、絶対に対策をしきれないから、「防災」ではなく「減災」にせなあかんってしているあたりも悪くは無い。あとは具体的な手法だね。

それと、各種資料では今震災のさまざまな被害状況が図やグラフと共に簡便に解説されている。色々な分野の状況がざっと読みとれるので、一読をお勧めするよ。

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このページは、不破雷蔵が2011年9月29日 12:29に書いた記事です。

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