「震災に関連する悪質商法110番」放射性物質や対策周りの話

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【「震災に関連する悪質商法110番」開設期間中に寄せられた相談の傾向】

↑ 30日ごとの放射能に関する相談件数と震災関連悪質商法110 番の相談全体に占める割合
↑ 30日ごとの放射能に関する相談件数と震災関連悪質商法110 番の相談全体に占める割合


(8)放射能
「震災関連悪質商法110 番」開設当初は、放射能を除去するとうたった水や健康食品、浄水器に関する相談が多くみられた。2カ月目以降は、放射線測定器の相談が寄せられるようになり、「ガイガーカウンターを購入したが正しく計測できない。返品返金してもらいたい」「インターネットで放射線測定器
を注文し代金を振り込んだが商品が来ない」などといった相談が多く寄せられた。

【事例15:放射能を体外に排出する水】
小さい子どもがいるので放射性物質から身を守る方法をネットで探し、放射性物質を吸着して6時間で体外に出すとうたわれている水を申し込み、代金を振り込んだ。業者が薬事法違反で逮捕されたが返金されるか。商品はまだ届いていない。 (2011年4月受付 相談者:30 歳代 女性 福島県)

【事例16:放射線測定器】
インターネットで放射線測定器を注文し代金を振り込んだが「不良品なので出荷できない。返金する」とメールが来た。その後、入金されず連絡もない。対処方法はあるか。
(2011年6月受付 相談者:20歳代 男性 宮城県)

(中略)

(2)津波や原発事故(放射能)に関する相談が寄せられた

原発事故や放射能に関する相談は、開設期間中75 件の相談が寄せられた。「震災関連悪質商法110番」に寄せられる全体の相談件数は徐々に減少傾向にあったが、放射能に関連する相談は開設期間全体を通して寄せられた。相談内容としては、体内被ばくに効くとうたった健康食品に関連した相談や、放射能の除去等をうたった浄水器などの商品や広告、除去効果の根拠を問う相談が見られた。また、原発周辺からの避難に伴い、「不動産貸借」など住まいに関する相談や、その他、行政の対応、食品の安全性や健康に関する相談などが寄せられた。

中でも、インターネット通販で購入した放射線測定器に関しては、「放射線測定器がうまく作動せず相手に返品を求めているが応じない」など品質や対応に問題があるという相談や、「代金を振り込んだが商品が来ない。返金すると通知が来たが、入金されず連絡もない」など商品が届かないという多くの相談が寄せられた。


今朝本家サイトに挙げた【被災地での震災悪質商法、不動産周りが多数を占める】で、放射性物質周りのものを抽出。どうも他の案件項目と比べて対象年齢層が若干若いように見受けられたり、ネット上で出回っているデマ系の話で聞いたような言い回しがあちこちに見受けられたり、と。

不安要素が多いし、ネット上ではそのような話が拡散しやすいから、ネットをよく使う若年層に浸透しやすいと考えれば納得はいくのだけど。

上の事例ならガイガーカウンターの件は賛否両論(個人的には中途半端な性能を持つ物を、操作ノウハウやデータの正しい解釈を学んでいない人は、使うべきではない、むしろ有害になりうると思う)だけど、「放射能を体外に排出する水」ってのはねえ......。

やっぱりこういう時代だからこそ、「正しく恐れる」ために、「正しい情報を発する発信源」に耳を傾ける必要があるんだろうね。一歩間違えると悪質な宗教団体まがいの「教祖」に頭を下げていた、なんてこともありうるし。


......これ、このまま本家サイトに転送したほうがいい、のかもしれないナァ。

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この記事について

このページは、不破雷蔵が2011年10月 1日 09:00に書いた記事です。

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