当社は、今後も堅調な増加が想定される電力需要に対応するとともに、燃料種の多様化を図り、将来的な電力の安定供給を確実なものとするため、平成30年代前半を目途に LNG(液化天然ガス)火力発電所(コンバインドサイクル発電)を導入することといたしました。
(2011年3月30日お知らせ済み)
当社は、上記の決定以降、具体的な検討を進めてまいりましたが、電源の分散化が図られ、電力の大消費地に近く、港湾等のインフラが整備されているなどの観点から、石狩湾新港地域に建設することといたしました。今後、環境影響評価法および電気事業法に基づく環境アセスメント手続き等を進め、平成27(2015)年度の着工、平成30年代前半の初号機(50万kW級)の運転開始を目指してまいります。
また、本日、北海道ガス株式会社(本社:札幌市、社長:大槻博、以下、「北海道ガス」)との間で、現在、北海道ガスが石狩湾新港地区において建設を進めているLNG輸入基地(以下、「石狩LNG基地」)の共同利用に関する「基本合意書」を締結いたしました。
本合意書は、両社がLNG基地に関わる協力関係を構築することにより、北海道において、長期にわたり安定してエネルギーを供給していくことを目的としています。
主な内容は、石狩LNG基地を現計画より拡張して当発電所用燃料設備を設置し、同基地にて、当社が調達するLNGの受入れ、貯蔵および当発電所への燃料ガスの供給を行うというものです。
今後、両社において建設および運営に関する具体的な協議を継続してまいります。
石狩湾新港発電所の建設にあたりましては、地域の皆さまおよび関係各所のご理解をいただきながら計画を進めてまいります。
図版を見ると北海道ガスの備蓄基地と連動する形で、そこから直接LNGをパイプライン経由で調達する仕組み。一応記事タイトルには2018年予定ってあるけど、この時点でフルの180万kWが出せるわけじゃなくて、初号機(50万kW級)の運転開始が2018年。180万kWの全力運用が可能なのは、もう数年かかるんじゃないかなあ。
LNGがずっと安定供給されているか否か(あと、コストパフォーマンスね)は不透明だけど、エネルギー戦略上のリスク分散という観点では注目したい動きだよね。
逆に考えれば、事前に色々と下準備をして、周囲が協力的だったとしても、これだけの時間がかかるというわけだ。
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