[ウォール街デモの99%に異論、「53%」がネットで支持拡大]
「我々は99%」というスローガンを掲げた貧富格差抗議デモに異論を唱え、「私たちは53%」と主張する層がネットで支持を広げている。
53%は、米国で連邦所得税を払っている納税者の割合を示す数字。抗議デモの99%とは一線を画したいとの意向から、ブログやツイッターで声を上げ、個人の責任や労働倫理を説いている。
そうした1人が首都ワシントン在住のアナリスト、ケビン・イーダー氏(26)。10月にツイッターで「#iamthe53(私は53%)」というテーマを開設したところ、「ウォール街占拠には同調しない」「私を代弁していると主張する人たちが、実際には代弁していないことに苛立つ」といった賛同のコメントが相次いだ。その多くが、デモ参加者は政府や金融機関に文句を言うのをやめて職を探すべきだとしている。
保守系のウェブサイトを運営するエリック・エリクソン氏は「私たちは53%」と題したブログを開設した。同ブログにかかわる保守系団体の幹部は、米国人の大部分が制度の犠牲になっているという抗議デモの主張に反論、「99%に欠けているのは自己責任の要素だ」とこきおろす。
この記事にはもう一つ、隠された......というか気がついて「えっ」と思わせる話があって。逆算すると「47%はアメリカ国内で連邦所得税を支払っていない」ってところなんだよねえ。色々な優遇措置や支払うほどの所得を得ていないからってことなんだろうけど。これはこれでアメリカの現実をかいま見た気がする。
まぁ確かに「99%」よりは説得力があるよなあ。権利の主張という観点で、すでにカードを一枚余計に持っているわけだし。
コメントする