中学時代に男女に分かれて、それぞれ同じ模造紙製の造形を創ることになった。算数か何かで、色々な形の仕組みとか、設計図を学んだ時だったかな。パーツはどのような形でどのようなものか、あらかじめ決められている。確か円筒形とか三角錐、そんな感じ。
で、男女それぞれ同じ枚数だけ配られて、「男女のグループ別で、皆で共同して作りなさい」という先生のお話。
女生徒はリーダー格の人が仕切りはじめて、一番図描きが上手そうな人に、模造紙へ出来る限りびっちりと、すき間なくパーツを描かせ始めた。他の人がそれに従って切って、貼りつけて、造型を創るって工程。
ところが男子グループは色々ともめた揚げ句、「公平に」ということで、最初に人数分に模造紙を等分してしまった。当然一枚一枚は面積としては小さく、まともなパーツを創り出すことは出来ない。
男子グループの目の前には、人数分だけ分けられた模造紙が散在し、女子グループには指示された造形がいくつも出来上がっていく。男子グループは大いにもめた後、先生に頭を下げて、もう一度同じ模造紙をもらう羽目になった。
先生が何を言わんとしたのか、その真意は後になって分かったのだけどね。中学生くらいだと女子の方が成長が早いので、そういう「仕組み」というか「対処」を良く理解していたのを知ってて、先生がわざと仕掛けたのだと思う。
で。先のカウンターの話に戻って。「予算が限られているから」というので、安いのを大量に買い込んで、結局みんな使いものにならないってのは、この男子グループの事例と同じだなあ、と昔を思いだした次第。
まぁ厳密には工作というより算数の時間での話なんだけど。ガイガーカウンターを公的予算で購入する際、潤沢な額を用意できないからって、スットコな性能のものを買うと使い物にならないタイプのしか買えなくて、結局「安物買いの銭失い」になるよなぁ、ということで、昔話を連想したので覚え書き。来年以降も使うことを考えれば、低い値も確認できる、良い性能のものを選ぶべき。
で、これを行った先生って、思い返してみればどちらかというと「左側」の色合いが強かったんで、「社会主義的行動経済万歳」的なところを多分に含めていた感がある。でも当方が受け取ったメッセージは「悪平等って問題だよなあ」という、半ば以上逆の意味合いのもの。世の中、うまくいかないものです、ハイ。
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