川崎重工は、再生可能エネルギーの一つとして期待される海洋エネルギーを利用した発電システムの開発に着手しました。
潮流エネルギーは世界中に広く分布しており、気象や天候の影響を比較的受けにくく、発電量が安定していることから、その実用化が有望視されています。当社は、船舶や舶用推進器、各種調査船、多様な海洋構造物等の開発・建造実績を有しており、さらに高効率を誇るガスタービン発電プラントなど、幅広いエンジニアリング技術を用いて、様々な事業を展開しています。これらの技術を活用し、独自の優れた高効率で信頼性の高い、世界市場で競争力のある製品となる、潮流発電システムを開発します。
このほど新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が公募した「風力等自然エネルギー技術研究開発/海洋エネルギー技術研究開発」において、「海洋エネルギー発電システム実証研究事業」の実施企業に採択されました。本事業では、発電事業者としてこれまで風力や太陽光等の自然エネルギーの系統連系など多くの実証研究で蓄積してきた技術・ノウハウを有する、沖縄電力(株)ならびに沖縄新エネ開発(株)に協力いただいて沖縄海域での実証実現に向けて検討していきます。
今後、実証試験に向けた技術開発を加速し、海洋エネルギー開発で世界の先端を行く英国スコットランドの実証フィールド欧州海洋エネルギーセンターEMEC(European Marine Energy Center)での本格的な試験を予定しています。
さらに、英国など世界で今後大きな発展が見込まれる大規模プロジェクトへの参画や、日本国内での商用発電など、グローバルな事業展開へ向けた動きも進めています。
あるいは風力発電より有望じゃないかとも言われている潮流発電。要は風じゃなく、海水の流れを利用して風車......ではなく水車を回して発電しようというもの。これが川なりダムなりの流れなら、普通の水力発電になるわけだ。
色々と興味深い話である一方、船底のメンテナンスが意外に大変なこと同様に、牡蠣の付着をはじめとした、海流が穏やかな状況でも起きうる問題への対処はどうするのかなあ......という疑問もあったりする。その辺のハードルをどうクリアするのか、その点に注目したいネ。
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