[2011年10月の発受電速報(PDF)]
↑ 発受電電力量実績の概要(10社計)(前年同月比)
ってことで先日発表された、発受電電力量(最大電力にあらず。まだ「発受電」とあるのは、電力の供給インフラが基本的に「必要な分(受電分)だけを発電して供給する」仕組みだから)の推移。メンテナンスを先延ばししたり、時間を短縮したり、老朽化して停止・廃棄待ちのものを再稼働させるなどして、発電力そのものを増やしていることもあるんだけど、それらの「無茶ぶりな供給力増加」もあわせ、火力発電が相当無理な動かし方をしているのが分かる。当然、新規に火力発電所を創って増やした云々なんてのはない。半年やそこらで規模の大きな発電所が創れるのは『シムシティ』ぐらいなもの。水力は供給力の増減は難しいし、新エネルギーは発電量そのものがケタ違い(火力とでは2ケタ違い)に小さいからあてにならないし。
すでに複数の電力会社で「メンテ中止したり期間短縮しないと間に合わない」という主旨のSOSが出てる。そういう無茶ぶりをしなきゃならないのも、短期間だけの話で、すぐに状態を元に戻せるって場合に限っての話なんだけどねぇ......。野犬から逃げるために全力疾走はできても、自宅から数キロ離れた学校までずっとその「全力疾走」は出来ないよね? それくらいの「理屈」が分からない人、多いんだよなあ。
「4割強の増加で無茶ぶりだっていってるけど、大丈夫じゃん、停電してないじゃん」。そんなツッコミもあるかもしれない。でも何か起きてからじゃ遅いんだけどな。それに「何か起きた」ら、「大丈夫じゃん」って言ってた人が文句を言わないという保証は無い......というかむしろ積極的に大声あげると思う。まるで【震災と被害と反対派と】の話のように、実例があるし。
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