【環境における人工放射能50年:90Sr、137Cs及びプルトニウム降下物(気象庁・Artificial Radionuclides in the Environment 2007)】 ここに、風評被害に立ち向かう上で有用なデータがある。気象庁の気象研究所が1958年から50年以上、国内の放射性物質量を継続的に測定している。これだけの長期データは、世界でも例がないそうだ。そのデータによると、米国、ソ連が大気中で核実験を行っていた1960年代、セシウム137とストロンチウム90の月間降下量(屋外に置かれた容器内のたい積物から計測)は、2000年以降の平均値の何と1万倍を上回っていたのである。1963年の部分的核実験禁止条約後、放射線量はやや下がるが、1970年代に中国、フランスが核実験を行うと再び、2000年代の1000倍レベルに増加した。1986年にチェルノブイリ原発事故が起きた時は一瞬、1960年代の水準まで増加するが、わずか1年で、前後の期間の平均的なレベルに下がっている。
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↑ 世界各国の放射線量(μSv/h) 2011年9月8日現在
●1960年代の放射線量は今の1万倍だった!
ここでは何度も述べているけど「正しく恐れよ」、切り口を変えれば「扇動にのるな、だまされるな、山師に近寄るな」。今の国が国だから、対外レベルではどうしようもないんだけど、まずは一人ひとりから......ってことで、トリガーとなったWSJの記事と、関連するデータとして挙げられた資料を覚え書きとしてリンク張り。いくつかは以前紹介したものの再録かな。最後の「東北大学 流体科学研究所」のデータは最新更新のものしかリンクが張ってないけど、検索でサルベージすると)
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