火力、水力発電設備の補修時期の調整などを中心とした需給対策により、今冬の供給予備力につきましては、70万kW以上を確保できる見通しであり、電力需給に大きな支障が生じる状況にはないものと考えております。
しかしながら、大型発電設備の計画外停止や複数の発電所が停止した場合などには、厳しい需給状況となることも想定されます。
平成23年12月から平成24年2月の期間において,最大電力(最大需要)が供給力(他社からの融通受電は含まない)を上回る厳しい需給状況となることが見込まれる。
電源の計画外停止や急激な気温の変化による需要増加の可能性もあることから、お客さまにおかれましては、無理のない範囲での節電へのご協力をお願いいたします。
・定期点検、作業内容の見直し(項目の先送り、作業内容の見直し。原則実施せず)
・火力発電所出力向上運転
・大気温の精査によるコンバインドサイクル出力の見直し
◇供給対策[1]
・長期計画停止中の阿南2号機の運転再開(+22万kW)
・自家発等からの受電(+13万kW)、他社電源の作業調整(+5万kW)
・震災以前から実施している融通送電の停止(+30万kW)
◇供給対策[2]
・本川1号機(揚水発電)の点検作業の繰り延べ(+32万kW)
【今冬の電力需給見通しと節電へのご協力のお願いについて(九州電力)】
●火力・水力発電所の補修停止時期の調整
[火力発電所]
* 石油火力:豊前1号機、相浦2号機、川内1・2号機など
* LNG火力:新大分2号系列第2軸、3号系列第3軸など
[水力発電所]
* 揚水式発電所:天山1・2号機、大平1・2号機など
●離島内燃力の臨時稼動
* 本土と連系した、五島の内燃力発電設備(8万kW)の臨時稼動による供給力増
※他に複数電力会社で「他社への融通送電の抑制」「他事業者からの電力購入」の言及あり。また沖縄電力・中国電力は該当リリース見当たらず。
各電力会社が11月頭前後に挙げた、今冬の電力需給に関する見通しのうち、「SOS」に見える部分(無茶してる部分ね)を抽出した。東北電力は特にテキストでまとめた解説はほとんど無く、図版とグラフだけ。それが逆にひっ迫状態をびりびりと感じさせる。ほぼ冬の期間はすべて「融通電力が前提」という供給状態が何を意味するか、自分は炬燵に入ってぬくぬくしながら、発電所周りで「自己満足のためのシュプレヒコールな」「他人のためと語りながら、その実自分自身のために行動している」人、そして妖精みたいな頭をしながら「要請」攻撃をした人達に理解できるかな。『私にはこうするより仕方なかったんです』は、もう通用しない時代だよ。
念のために加えておくけど、比較的余力があるように見えるところでも、昨年までと比べれば綱渡りな状態に違いないし、「緊急措置」の結果でしか無く、来年以降も同じような状態が保てるという保証はないんだからね。
メンテの繰り延べやパス、工期短縮、老朽施設の再稼働とか、来年問題がボンガボンガ発生することは目に見えてるな。「他事業者からの電力購入」とかあるけど、その事業者が発電する燃料はどこから持ってくるんだってこと考えれば......だし。
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