↑ Diabetes Association of Sri Lanka: Fork Spoon
【20年あまりの世界の食料価格の推移をグラフ化してみる(2011年11月分反映版)】などでも触れているように、砂糖価格の中期的な上昇の一因には、新興国の生活水準向上に伴う甘味消費量の増加がある。スリランカでもその傾向は見られ、現在200万人が糖尿病で、同じ数だけ予備軍が存在するとのこと。この事態に危機感を覚えた糖尿病協会によるキャンペーン。
学校給食などで用いられる、フォークの役割も果たす先割れスプーン。その先割れ部分を大きくし、むしろ「スプーンにも使えるフォーク」のようなものを創り、地方のレストランに配布。そして「糖尿病を防ぐため、砂糖の使い過ぎには気を付けましょう」とのメッセージと共に、砂糖瓶に添えておく。利用者はいつもの如くスプーンで砂糖をどっぷり入れようとすると、ほとんど上に乗らない専用スプーンであることが分かり、そして糖尿病防止のために砂糖利用を控えて下さいね、という意図に気が付く次第。
このプロモーションは実際にスプーンを使った人に対する効果だけでなく、テレビ放送を通じて全国に伝えられ、国民全体への啓蒙にもつながったとの話。
小さなご飯茶わんを使ったり、スプーンの大きさを小さくするというやり方は結構使われているけど、「気付き」を強烈なものとするため、専用のスプーンを創るとは......面白い話だねえ。
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