『大砲とスタンプ(1)(アマゾン)』
↑ 大砲とスタンプ(1)
【「大砲とスタンプ」単行本第一巻、12月22日発売決定】などで紹介した「モーニング・ツー」で連載中の補給・輜重部隊の活躍ぶりを描いた漫画。オンライン版で無料公開された時にちらほらとは見てたんだけど、ストーリーが繋がる形ではようやく今回初めて見ることが出来た。
やっぱ面白いわ、これ。元々戦略系、しかも補給だの生産だのの概念が組み込まれているシミュレーションゲームが大好きで、むしろその方面ばかりに注力してしまったり、大井篤氏関連の本を読んだりした当方としては、猫に鰹節って感じ。戦争に限った話じゃ無く、こういう裏方の作品って滅多に出てこないからね。
時代設定は1940~1950年代くらいの感じを持った仮想の世界での物語。海軍系の兵器周りの進歩がやや遅れているかと思えば、空軍は一歩先に進んでいるところもあり、スチームパンク的なロシア戦線南部という雰囲気(実際地図もロシアの黒海北部をモチーフとしてるようだ)。その舞台で前線近くの補給廠(補給基地)に赴任した、カタブツの兵站軍・マルチナ少尉の物語が描かれている。自分の信念を貫きながらも、良き同僚や先任に囲まれ、現状に揉まれつつ次第に慣れ、成長していく彼女の活躍......というか仕事ぶりには、普通の戦争系漫画には無い「最前線の裏の戦い」をかいま見ることができよう。
(最終更新:2013/08/28)
コメントする