「希望の松」後継樹育成に成功

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↑ 接ぎ木
↑ 接ぎ木


住友林業株式会社と住友林業緑化株式会社は、接ぎ木および種子からの育成により、高田松原(陸前高田市)に残った"希望の松"と呼ばれている松の後継樹の育成に成功しましたので、お知らせいたします。

両社は、(社)日本造園建設業協会岩手県支部(以下、日造協岩手県支部)より、東日本大震災の津波被害を受けながら、唯一残った高田松原の"希望の松"の後継樹の育成および樹体の化学分析に関する依頼を受け、住友林業筑波研究所(所長:梅咲 直照 所在地:茨城県つくば市 以下、筑波研究所)において、"希望の松"の遺伝子そのものを残す目的で、接ぎ木、挿し木および組織培養によるクローン増殖を、また血筋を残すという目的で種子からの苗の育成に取り組んでまいりました。

この研究には、植林事業や緑化事業のために開発、蓄積してきた同社グループの苗生産技術、歴史的に貴重な桜などのクローン増殖で培った技術を応用しています。その結果、接ぎ木により3本のクローン苗を、また種子からは18本の苗を育成することに成功いたしました。今後は、陸前高田市の復興の一助となるよう、これらの苗を大切に育てていくとともに、これらの苗から更に多くの後継樹を育成してまいります。


過程を含めた詳細や各種画像はリリースから確認して欲しいけど、直接の保存はかなわなかったものの、接ぎ木と種子からの育成という2つのルートで「希望の松」の想いを残すことができた。今後は順調に育つことを祈るのみ。あと必要なのは......今の元祖「希望の松」の記録を出来る限り多く残しておいて、後世に時代背景や各種事情も含めて伝えることだろうね。

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このページは、不破雷蔵が2011年12月15日 08:10に書いた記事です。

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