【インターネット広告費がTV広告費を追い抜く国が現れてきた】 そこでここでは、レポートの中から世界のメディア広告の動きを拾い出して紹介する。最初のグラフは、主要各国における2010年広告費のメディア別シェアを示している。その次の2番目のグラフでは、各国のインターネット広告シェアの推移を示している。過去1年間および過去5年間のCAGR(年平均成長率)も国別に算出している。各国でこぞってインターネット広告のシェアが急激に拡大している。その結果ここ数年各国で、インターネット広告費が雑誌広告費を超えた、さらには新聞広告費を抜き去ったといったニュースが、年末に報じられている。そしてついにテレビ広告費を上回ったというニュースも聞かれるようになったのだ。スウェーデンやオランダでは、最初のグラフで示すように、インターネット広告費がTV広告費を追い抜いている。また英国やドイツでも、ほぼ同じシェアとなっている。英国では Internet Advertising Bureau (IAB)のデータによると,2009年上半期に既にインターネット広告費がTV広告費に追い付いていることになっている。英国ではBBCの存在が早い時期でのトップ交代劇を演じさせているのかもしれない。
↑ Proportion of total advertising expenditure
メディア広告のキングと言えばテレビ(TV)である。まだまだ世界的にもテレビ時代は揺るぎそうもないが、でもいくつかの西欧諸国では、急躍進するインタネット広告がTV広告を追い抜きトップに躍り出始めている。
経済産業省が毎月更新している「特定サービス産業動態統計調査」を元にした記事(直近だと【4大既存メディア広告とインターネット広告の推移をグラフ化してみる(2011年12月発表分)】)を見れば分かるけど、日本では新聞とネットが抜きつ抜かれつのデッドヒートを繰り広げている最中で、テレビにはまだまだ太刀打ちできない状態。でも欧州ではすでにネット広告費がテレビのそれを抜いてしまった国が出てきたという。
まぁテレビそのものの普及度合いとか、メディアに対する接し方の文化の違いもあるんだろうけどね。ちょっと驚き。
あと「International Communications Market Report 2011」は、政府機関発行の資料ってことで信頼性も高いんで、あとでじっくり読んで時間があれば、いくつかのグラフを再構築してもいいかなあ......時間があれば、だけど。
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