『テツぼん 2』
鉄道マニアでアルバイターの主人公が、議員の父親の急逝で突然選挙に駆り出されて当選。支持母体が自動車メーカーなので鉄道好きなことも公言できず、国会議員としてはのらりくらりと活動するも、持ち前の明るさと発想力の良さ、そして鉄道の知識をフルに活かし、問題を次々に解決していくというお話の第三巻。
そろそろ議員としてのアレコレもそれなりに身については来たけれど、やはり基本の鉄道オタという点は変わらずという次第。今単行本からはライバル......というかメリハリを付けるためのボケ役的な存在として細川議員も登場。確かに話の流れは読みやすくなったけど、何だかちょっとこれまでの「テツぼん」とは違ってしまったような気がしてならない。真髄の部分は維持しているからまだ良いんだけどね。
また今巻ではこれまで以上に、鉄道そのものよりも鉄道周辺事業の話が色々と入っている。個人的にはむしろこういう流れの方が好み。話の創作は難しいだろうけど、社会のシステムの中核としての鉄道と、そこから派生するさまざまな生活の仕組みの実情ってのをもっと知らしめて欲しいな、と思ったりする。
(最終更新:2013/08/27)
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