[ヤフー知恵袋でもやらせ投稿...揺らぐ信頼性]
昨年10月まで、ヤフー知恵袋上で口コミ代行業を行っていた都内の広告会社の社員は、「バイトに書き込む文言を指示して投稿させていた」と打ち明ける。英会話教材、健康食品、化粧品などの数十社と契約し、「英会話のテープはどれがいい?」「実際に聴いてみたら、これが一番だった」などと投稿させ、回答欄には会社のホームページのアドレスを入れるという。1回の料金は5000円で、20回8万円などのセット価格も用意。約1年で100万円ほどの収益を得ていたという。
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注意したいのは、メーカーはあくまで「バイラルマーケティング」として代理店にオファーしているのであって、決して積極的にステマを行っていたわけではないという点だ。「私が知るかぎり、ゲームメーカーが個人ブロガーにステマを促したり、強要したりしたという例はありません」(吉田さん)。しかし、ブロガーとの間に広告代理店が入り、出稿関係や報酬のやりとりが不明瞭になったことで、結果としてユーザーからは「ステマではないか」と疑いの目で見られるようになってしまった。今後はこうした部分をよりハッキリさせることで、まずはユーザーの信頼回復に務めるのが第一だろう。もはや問題は「ステマかどうか」よりも、「ステマだと思われてしまうかどうか」に発展しつつある。
海外では「アンダーカバーマーケティング」とも呼ばれている「ステルスマーケティング」。要は代理店主導によることが多い「やらせ」なんだけど、あえて「ステルスマーケティング」「ステマ」という言葉を使う事で、既存の電力会社周りで流布させてる「やらせ」と一線を画そうとしていた雰囲気が云々ってのは、以前【「ステマ」と「ニュー速」と「まとめサイト」周りの動向】あたりでちょいと触れた。
で、本来は多分に商品やサービスを展開する企業そのものではなく、その間に挟まる代理店主導によるところが大きい「ステマ」。ようやくそのあたりへのツッコミ(本来はこちらが主軸のはず)の香りがしてきたかな、という感じ。当方にもスパムメールの類で、マーケティングだの情報管理だの営業だのとのお題目で、あなたの会社の商品を公知しませんか、掲示板で話題沸騰にさせませんか、ネガティブな情報を複数の書き込みでコントロールしませんか......なんて類のが結構来てたからねえ。中小の広告代理店から。個人にそんなメール流してどうするねん。
まぁ「ステマ」じゃなくて、ちゃんと「やらせ」って言いましょうよね、まずは。各報道の方々。それが難しいというのなら、これまで電力会社回りなどで使ってきた「やらせ」って言葉も全部「ステルスマーケティング」と訂正する必要がありますよ。
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