金魚鉢の水の中の酸素濃度が低下してきたら、中の金魚は水面から口を出し、しばしばパクパクする。金魚を飼っている経験を持つ人なら、誰もが知っている事象。その状況を見て「まだ酸素足りてるから、水交換しなくていいね。エアポンプも、ろ過装置も要らないね」とドヤ顔をする小学生。今の「電力十分足りてる論」はそんな感じ。
直前の瞬電の話もあわせ、昨今の困った状況をして、まだ頑なに、むしろ意固地に「電力は十分足りている」「水力と火力で十分間に合う」と主張している話を目にし、ついツイートした件を少々校正した上で覚え書き。
[「今回の料金値上げは、燃料費等の増加分に関する見直しであり、それ以外の費用 (損害賠償、廃炉に係る追加費用など)は含めておりません」 東京電力、4月からの企業向け電気料金値上げ幅など詳細発表]なんて話は、このいびつな状態が引き起こした事態の、ほんの一部の話でしか無いし。
少なくとも当方は、このような状態の金魚を放置するほど世間知らず、常識知らずでは無いなぁ。
っていうか「足りてる」回りを主張する人達って、恐らくはその多分の人が忌み嫌っているはずの、戦前の精神第一主義的と同じ香りがするのだけどね。気のせいかな。
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