駅前や公共施設などで見かける各種寄付金箱。寄付先の情景や説明が添付されていても、自分の寄付がどのような役に立つのか、今一つ実感がわきにくい。そこでドイツのアフリカ支援団体が考えたのがこの仕組み。
「アフリカの人達の生活環境や教育施設のために寄付をしましょう」という主旨のものなんだけど、大きなパネルにはアフリカのある貧困層の情景を映した写真が細かなグリッドで区切られている。寄付を望む人は貨幣でそのパネルの1グリッドをスクラッチカードのやり方で削り、下に描かれている写真を露出させ、そしてその貨幣を寄付箱に入れていく。
寄付と共に少しずつパネルは剥がされて、下に描かれている「寄付を受けて幸せそうな顔で授業を受ける少年」が映し出されていく次第。単に寄付金を箱に納めるより、一人ひとりの実行動(スクラッチ)が少しずつながらも確実に成果を上げて行くこと、そしてそれが即時に分かることで、「寄付をした」という実感を確認できる。
映像後半にあるけど、同じような仕組みで「寄付の貨幣をドラッグすると、下に描かれた写真が見えてくる」というアプリもあるようだ。
こういうちょっとした、でも素敵なアイディアって、見ているだけで何だかとってもハッピーな気持ちになってくる。不思議なもんだね。
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