北海道・東北電力間で電力を融通する「連系線」、海底ケーブル損傷に伴い運用停止

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【北海道・本州間連系設備(北本連系線)の不具合に伴う需給状況について】


↑ 国内連系線と運用容量(2006年度における2015年度需要時ピーク時)(2007年2月 電力系統利用協議会「連系線整備(建設・増強」に関する勉強会とりまとめ報告書より作成) ※クリックで拡大表示(再録)


電源開発 北海道・本州間連系設備(以下、北本連系線)につきましては、送電設備(海底ケーブル)の損傷に伴い、緊急に運用を停止いたしました。

当社は、本日、北本連系線を通じて、北海道電力から最大51万kWを受電いたしております。同連系線の運用停止により、供給力は1,464万kWから1,413万kWとなりますが、最大需要は1,330万kW(供給予備率6.2%)と見込んでおり、安定供給を維持できる見通しとなっております。


現時点で北電、電源開発(JPOWER)共に今件に関するリリースは無し。【各電力会社間の電力の融通具合を図にしてみる】でも解説しているけど(しかしこの図、いい加減最新版のものに差し替えたいんだが、公開データが皆無なのよね)、北電管轄と本州とを結ぶ、電力のやり取りができる連系線って、このラインしかないんだよね。それが停止したってことは、東北電力は北海道電力から融通電力を受けられなくなる。昨今の電力事情で毎日のように融通電力を北電から受けていた東北電としては、まさに寝耳に水。

しかも今件は陸上施設云々ではなく、海底ケーブルの損傷。復旧めども合わせ、詳細が記述されていないのが気になる。続報を待ちたい。

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このページは、不破雷蔵が2012年1月26日 07:07に書いた記事です。

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